二輪車関係団体や国、地方自治体で構成するBIKE LOVE FORUM 開催実行委員会は、9月12日(土曜)、バイクツーリングの聖地・阿蘇を有する熊本県において、「バイクの魅力をもっと伝えよう」をテーマに、「第3回 BIKE LOVE FORUM(BLF)in熊本」を開催致しました。
テーマ「バイクの魅力をもっと伝えよう」
開催趣旨
BLF主催団体は、昨年5月に、二輪車を取りまく国内外の政策課題を整理し、課題解決のための実行施策として「二輪車産業政策ロードマップ」を取りまとめました。本フォーラムでは、このロードマップで目指す共通目標の実現に向けた取り組みを紹介するほか、ユーザーの拡大に向けたバイクの魅力に関する発信を行います。
プログラム
12:00 開場
13:00 開会
司会:宮川 真美
開会挨拶
蒲島 郁夫(熊本県知事)
池 史彦(日本自動車工業会会長)
13:10 第 1 部;二輪車産業政策ロードマップの展開
1 ロードマップの進捗状況、施策の取り組み
バイクラブフォーラム主催団体
2 熊本県のバイク振興に向けた取り組み
熊本県
3 ライダーの聖地実現へ“地域共生への警察行政における試み”
熊本県
4 二輪車を活用した高校生の交通安全教育
熊本県
15:20 休憩
15:40 第 2 部;バイクの魅力発信トーク
5 SNS で拡がるバイクの世界
日本自動車工業会
6 バイクのある人生 -若者たちへの提言。今こそ、バイクのススメ-
中古二輪自動車流通協会
7 Be a Rider! バイクのあるライフスタイル
日本経済新聞社
17:30 総括
伊吹 英明(経済産業省製造産業局自動車課長)
柳 弘之(日本自動車工業会二輪車特別委員会委員長)
17:45 閉会
多名部 重則(神戸市産業振興局経済部)
吉田 純一(全国オートバイ協同組合連合会会長)
プログラム紹介(概要)
二輪車関係団体や、地方自治体の全15の主催団体とともに、バイクツーリングの聖地・阿蘇を有する熊本県にて『バイクの魅力をもっと伝えよう』をテーマに「第3回BIKE LOVE FORUM (BLF)in熊本」が開催された。開会挨拶には熊本県より蒲島知事、その後、二輪業界団体より日本自動車工業会の池会長の挨拶にてスタートした。
■第1部 二輪車産業政策ロードマップの展開
①ロードマップの進捗状況
経済産業省の菊池課長補佐より、国内対策における14項目の施策について、全体の進捗状況における説明がされた。その後「安全運転啓発・教育」「グッドライダー喚起・育成」「駐車場整備」「若者・新規層への情報発信」の4つのテーマに焦点をあて、各団体より具体的な取り組みにおける発表がされた。
②熊本県のバイク振興に向けた取り組み
熊本県の渡辺新産業振興局長より、BLFへ参加した背景について、その後、熊本県における二輪車振興施策の取り組みについて説明がされた。又、具体的な取り組みとし、モンキーくまモンバージョンを活用した無関心層への訴求、ライダーへのおもてなしをする熊本ライダーズベースプロジェクト、高校における実技を含む交通安全教育について紹介された。最後にライダーの聖地阿蘇におけるPRとして、バイクイベント“ピースライド”や火口跡の草千里、道の駅大津等をはじめとする各ツーリングスポットの紹介がされた。
③ライダーの聖地実現へ“地域共生への警察行政における試み”
熊本県警の真嶋警察学校長より、南阿蘇におけるライダーの死亡事故に対し、ライダー自らが安全走行の誓いを立ててもらう呼び込み型の交通教育の取り組みについて発表がされた。活動の概要として、バイクモニュメントの設置やツーリングライダーのトラブルサポートとして簡単な修理等に対応できる阿蘇ライダーズベースの設立等が紹介された。又、マナーアップやホスピタリティーを目的に、スマートライダー活動についても発表がされた。
④二輪車を活用した高校生の交通安全教育
山都町の田中主事より、熊本県立矢部高校の二輪車競技部にて監督をしていると自己紹介があり、矢部高校では交通教育の方針とし“極力免許をとらせない”という指導では交通社会に適応できないとの考えから“積極的に原付に乗せて指導する”といった姿勢をとっている等の紹介がされた。続いて、原付免許取得者状況及び校内規定、交通安全教育の取り組みについて説明がされた。その後、二輪車競技部における紹介がされ、部員数の推移や年間の活動について発表がされた。
■第2部 バイクの魅力発信トーク
⑤SNSで広がるバイクの世界
SNSの仕組み、ユーザー、企業がどのように情報発信を行ってゆくべきか(株)クリートの山下社長の進行にて、東洋大学、熊本大学より計3名の学生とトークセッションが行われた。セッションでは10代・20代の休日におけるインターネット・SNSの平均利用時間の紹介がされ、これらを利用した継続的な情報発信の有効性について話がされた。
⑥バイクのある人生~若者たちへの提言。今こそ、バイクのススメ~
バイク冒険家の風間氏より、プロフィール紹介から自身におけるバイクライフ、バイクで南極点へ挑戦等世界各国での体験について話がされた。その後10代20代の若者に向けたメッセージが話された。最後に(株)バイク王&カンパニーの薄井部門長より自社プロジェクトの紹介がされた。
⑦Be a Rider!バイクのあるライフスタイル
柏秀樹ライディングスクールの柏校長とオリックス自動車(株)の磯貝氏、(株)キズキレンタルサービスの小山内氏におけるトークセッションが行われた。磯貝氏からはカーシェアリング利用前後における車輌購入意欲の変化、小山内氏からはレンタルバイクの利用者平均年齢等について話がされた。最後に柏校長より、事故の低減策や、安全なライディングについて話がされた。
総括
経済産業省の伊吹課長より、熊本県の自治体・警察・学校等によるバイクの安全に対する取り組みについて、他の地域へ紹介するには非常によい例だと感じた。又、ノンユーザーに対するバイクの魅力の伝え方について、非常に参考になったのではないか等の挨拶がされた。続いて日本自動車工業会の柳委員長より、ロードマップのレビューを踏まえノンユーザーへの喚起とする行動力、阿蘇を活かした産業振興や矢部高校の交通安全教育等をモデルとした発信力、これらに対し業界も一緒に活動し全国展開していきたい旨の挨拶がされた。
閉会
次期BLF開催地である神戸市の多名部氏より、SNSを用いた若者の情報発信について紹介があったが、神戸市が得意とするデザインやファッションという点で親和性を感じ、神戸らしい開催ができれば旨の挨拶がされた。
最後に、全国オートバイ協同組合連合会の吉田会長より“継続は力なり”との思いから、業界が一致団結し各種問題に取り組み、次回の神戸開催に向け頑張りたい旨の挨拶がされた。
以上をもち、予定されていた全てのプログラムが終了した。
第3回主催団体(順不同)
一般社団法人 日本自動車工業会
全国オートバイ協同組合連合会
一般社団法人 日本二輪車普及安全協会
日本自動車輸入組合
一般社団法人 日本自動車部品工業会
一般社団法人 日本二輪車オークション協会
一般社団法人 全国二輪車用品連合会
一般社団法人 中古二輪自動車流通協会
三重県
鈴鹿市
熊本県
静岡県
浜松市
磐田市
経済産業省